お肌のたるみは、顔面の表情筋の問題で、お化粧品では全く解決できません。皮膚を少しでも引き締める効果のある成分を添加すれば、法律上「お肌のたるみ」という「うたい文句」は合法です。しかし引き締まるのは表皮であって筋肉ではないので、全く効果が期待できないのが現実です。お肌のたるみを予防したいのであれば、表情筋を鍛える体操もありますが、一番理想的な方法は「よく笑う」ことです。笑うと自然に表情筋をしっかり使うことになります。笑うとシワができるといって無表情の人が稀にいますが、そういう人は「たるみ」がいっそう激しくなります。楽しく笑える環境を自分自身で作ることは、たるみだけでなく健康に人生を送る秘訣でもあります。
「顔の皮膚は内臓の鏡」と昔から言われるように、お肌の状態と内臓の関係は密接です。お肌を構成する細胞は、全て口から入る食物によってつくられます。いい化粧品をお肌のためにと考えることも大事ですが、食生活を改善することでより質のいい細胞を作ることもお奨めします。例えば食品添加物の入っているものを避け、野菜類はオーガニックで、必要以上の動物性タンパクや脂質の摂取を控える、といった改善をするだけでも肌細胞の状態は良くなります。それに毎日の適度な運動が加われば最高です。現代社会において、こういったことを徹底することはなかなか大変ですが、日々の生活に少しでも取り入れることを意識することが大切です。素肌美を追求するならば、まず体の中からきれいになり、質のいい細胞を作ることです。その上にいいスキンケアーをしてあげれば完璧です。本当の美肌作りとは、人生を健康に送る事にも繋がるという事なのです。
目の下の「くま」もたるみ同様で、お化粧品では全く効果はありません。くまは血液の循環の問題です。特に寝不足の時や慢性的に血液がドロドロの場合は、くまは目立って見えます。また遺伝的にくまが目立ちやすい人もいますので、人と比べることは考えないことが大切です。悲しいことですが年齢と共に上下のまぶたは必ず落ち込んできますから、年を重ねるにつれくまも目立ってきます。そのうえシワが入ると、くまはよりいっそう目立ちます。スキンケアーで小じわ対策をすることで、くまを少しでも目立たないようにすることが大切です。